2016年6月22日放送のNEWS ZERO(ニュースゼロ)では、全国で初となるブラックバイト問題で大学生が千葉地裁に提訴したというニュースが報じられていました。
かつてもNEWS ZEROではブラックバイト問題が特集されてきましたが、2016年になり今回はついに提訴に至ったということに関する内容を伝えておりました。
飲食店で働いていた大学生のブラックバイト
女性店長さんがいたそうで、アルバイトをしていた学生さんのスマホには当時の生々しいやりとりの様子が記録されています。
「今からお前の家行くから」
「殺されたいんだろ?」
もはや、脅しそのものであり、劣悪な労働環境で残業代も出ない、などという従来のブラックバイトの次元を超えているとすら思える文言です。
千葉県のしゃぶしゃぶ店『温野菜』がブラックバイト問題の舞台
現在は閉店しているという温野菜という名前のしゃぶしゃぶ店、DWE Japanという運営会社だそうです。
こちらで都内の大学に通う男子大学生は2014年の5月よりアルバイトをしていたのだそうです。
スタッフ募集、の張り紙には『14:00~24:30の間で4H以上働ける方』などとあります。
いざ勤務をしてみると、ミスをしてしまい食材が使い物にならなくなった時にはしばしば女性店長から買い取りを求められていたのだそうです。
他には、食べ放題の時間を超過しても帰らない客がいた場合に、その延長料金を肩代わりさせられた、などといった事例もあったようです。
多い時には10人分ほどの食べ放題の延長料金(35,800円など)を肩代わりしたのだそうで、そういった際のレシートなどを学生はしっかり保管しておられました、累計20万円分もの支払いをしてしまったのだそうです。
店長の威圧感に負け、恐れ、払わざるを得なかったと学生さんがインタビューに応じていました。
提訴に対しDWE Japanは、事実確認はできなかったが学生の主張を認め、返金に応じる方向で進めている、とのことです…。
勤務形態もやはり過酷だったそうです
勤務表には、1ヶ月に25日勤務、1日平均12時間もの労働という内容のものがありました。
寝る時間もなく、毎日つらく、肉体的にも限界だったそうです。
長い時には4ヶ月間、一日も休日がなく働き、一時期大学に通えなくなってしまうまでに至ったこともあったようです。
このような提訴内容に対しても、運営会社のDWE Japanは、
『手元に残る記録からはそうした事実は確認できなかったが、学生側に新たな資料の提出をお願いしている』
と発表しているようです。
ブラックバイトから抜け出せなかった理由
とにかく、威圧感の凄さ、一度辞める旨の話しをした際に胸ぐらをつかまれ、本当に殺されてしまうのではないか、とまで色々と仕打ちを受けたのだそうです。
学生さんの主張によると、左肩付近に包丁で刺されたことがあったそうで、痕がある洋服と傷跡も証拠として提出したそうです。
具体的な提訴内容
未払い賃金や精神的被害への賠償を求める、という内容でした。
約800万円の支払いを求める訴えだということですが、どの程度認められることでしょうか…。
また、女性店長とその夫に対し、殺人未遂などの疑いで告訴状を提出したとのことです。
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