2016年1月8日放送の学習塾のブラックバイト問題の会見の様子などの記事
NEWS ZERO(ニュースゼロ)で2015年6月29日に放送された”ブラックバイト”問題。
様々なブラックバイトの問題が世の中にはあることと思いますが、その中でも今回は塾講師バイトのブラックな実態が取り上げられていました。
ブラックバイトユニオンという組織
その名の通り、ブラックバイトに関する相談を受け、解決に導くという組織があります。
主に、学生に対しての労働問題解決に尽力している組織のようです。
2015年6月だけで約100件の相談が寄せられているといいます。
実際、もっと相談したい人は多いだろうと思いますが…。
今回、NEWS ZEROで特集された事により、認知度の広がりを見せることになるだろうと思えました。
この記事に辿り着いた、ブラックバイトで悩んでいる学生さんなども、ブラックバイトユニオンに相談してみるのもいいだろうと思います。
実際に塾でアルバイトをしている学生の相談内容インタビュー
塾での授業時間外の給与手当が付かないというもの。
主には、事務作業など。
他には、テスト対策講義などを普段は空いていない日曜日に行っている塾もあり、その際には学生バイトには交通費のみしか払わず、時給は発生しないケースも、つまり完全なる”タダ働き”状態。
本来、多くの塾では受け持った授業のそのコマ数に応じた給料を支払う事になっているようです。
しかし、こういった規定に基づいた場合、授業そのものではない部分の仕事への給料は支払う事はない、という解釈にもなりえます。
週5で個別指導塾でアルバイトしている学生の勤務報告書が紹介されました。
授業1コマ90分で給料は1,500円。
このアルバイトの学生さんも、やはり授業のみならず、生徒の進路管理や内申の計算などといった事務作業を同時にしているそうです。
こういった事務作業に、1時間ほど費やしてしまうといいます。
しかも、このアルバイト学生さんの場合、なんと給与明細が渡されていないというのです…。
塾のブラックバイトが広まる原因
ブラックバイトユニオンの事務局長の方が回答したのは、 ”学生のアルバイトに労力の依存をする形で、職場を回す会社が増えている” とのこと。
具体的には、人件費の削減につながるということ、そして、残酷ですが”物分かりの良い”学生に仕事量と責任を増やして働かせている、という事なのでしょう。
その責任が、まさに事務作業に該当するのだろうと思われます。
それで時給が発生するならまだしも、なのかもしれないのですが…
厚生労働省も動いている
学生塾団体に対し、給料を適正に支払うように改善を求めてます。
また、学生に対してもアルバイトをする前に、事前に労働条件をしっかりと確認するように呼びかけているそうです。
さらっと終わってしまったので、どの程度厚生労働省が動いているのかは不明確でしたが…。
団体を攻め立てる事よりも、働く側がしっかりと見定める事が大切なのかな、と個人的には思えたりもしました。
もちろん、なんでもかんでもブラックブラック、という傾向、風潮はいかがなものかとも思います…が、しかし、事務作業で1時間、そこに時給がつかないというのはあんまりですよね…。
仕事には準備や片付けがあるけど、せいぜい5分10分にしてくれ、という感じですし…。
最悪でも30分までかな、とも思います。
しかも、進路管理とか内申の計算などという作業は、もはや準備でも片付けでもありませんしね…
とりあえず、困った時はブラックバイトユニオンという組織がありますので、NEWS ZEROを見逃した人などにちょっとでもご参考になりますように…。
※ブラックバイトユニオン、で検索すると見つかりますので今回は外部リンクは掲載いたしません。
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