2015年6月25日放送のノンストップ。
今回はブラックリフォーム業者というものの実態が特集されていました。
日本には実に様々な『ブラック』があるものですね(´・ω・`)
高齢者や、建築の知識に疎い人などをまるで食い物にするかのような悪質性がかいまみえてきました。
番組で紹介されていたそのブラックリフォーム業者の狡猾な手口の一部をこちらの記事でもまとめてみようと思います。
劇場型リフォーム詐欺
とある90歳の男性の実例です。
落とし穴が3つほどあり、展開されてゆくという詐欺の一例。
リフォーム”1万円”の簡易工事を勧める。
「一万円なら、まぁいっか」となる高齢者も多いかもしれません。
作業員が傷んだ屋根の映像を見せて、「これがあなた様のお宅の屋根の映像です」と説明し、納得させる。
依頼主がその状況を信じた様子を見せれば、いよいよ次の落とし穴に取り掛かります。
その場では工事を勧めなかったものの後日、営業マンと作業員、そして上司役が再訪します。
工事には何が必要か、価格表が点数分けされた詳細な見積書を、課長を装った人物が時間をかけて丁寧に説明してゆきました。
プロから見ればうさんくささ丸出しの見積書らしいのですが、素人には到底わからない出来具合なのです。
しかし… 知り合いの建築士に工事前に屋根を見てもらうと、サビてもいないし、綺麗な状況だったのです。
工事着工の前に気付き、騙されずに済みました。
最大の落とし穴は、映像は偽造されたものであったということです。
劇場型とはいえども、一応建築関係のもぐりみたいな組織(会社?)であったようなのです(現在は処分されているらしいです)。
それゆえに、工事が必要な屋根の映像を作り上げることは容易だったようです。
これが”劇場型リフォーム詐欺”の一例です。
クーリングオフが過ぎていた場合(8日以内)、工事がされていない場合には”不実告知”なので契約の取り消しが可能とのことです。
しかし、工事をしてしまった場合は工事前の屋根の状態がわからず、証拠がないということになるので契約取り消しは難しい場合が多いとのことでした。
”リフォーム次々詐欺”の一例
バリアフリー工事に関する事で、ブラックリフォーム業者が訪問してきます。
懇切丁寧に説明し、高齢者など(家族も含め)を納得させてバリアフリーの工事を契約。
紹介された事例では家族を含めた注文通りに、階段に手すりをつけていました。
工事価格も内容も適切なものであり、信用してしまいす。
その後、暮らしているうちに家に不具合が生じてゆくのです。
天井から雨漏りがする、「あぁ、これは困った、そうだ!前のあの業者さんに頼んで直してもらおう」 となります。
一度良いサービスを受けた場合にリピーターになる場合は誰もが多いことでしょう。
その心理をうまくついているというものです。
適切な価格で雨漏り修理をしてくれたものの後日、またしても雨漏りをするようになりました。
また依頼をし、直してもらう。
しかし、また雨漏り…
また直してもらう。
こんな事を繰り返しているうちに、ようやく違和感に気付き、今度は他の業者に見てもらう。 すると、天井には油が仕込まれていたというのです。
リフォーム業に関する法律の実態
上記の詐欺事件は、バリアフリーリフォーム業者が一番最初に、雨漏りに見せかけるために仕込んでいったものだったそうです。
リフォーム業を行う際には、1回500万円未満のリフォーム工事は県知事や国土交通省の許可がなくとも、資格・登録不要で工事を行うことが出来てしまうそうとのことです。
こういったルールがある以上は、詐欺業者を蔓延させてしまう一因となってしまう、と言えそうです。
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