”キャンサーギフト”という言葉を知りました。
キャンサー、つまりは悪性腫瘍、癌。
では、ギフトとは?なぜ癌がギフトをくれるのでしょうか?
NEWS ZERO(ニュースゼロ)で2015年7月3日に、長期密着したとある乳がん患者さんと、同じく乳がんを患ってしまった日本テレビ記者さんの特集が放送されました。
2008年で発症し、左胸の摘出をし、それからは抗癌剤治療の副作用により毛髪が抜け落ちたりと、病と闘いぬいたそうです。
そこから2年が経過し、病を克服して過ごしているように人の目には映りました。
しかし、同世代の人たちが楽しげに見えたりすることで、自分は社会から取り残されている、遠いところにいる、と落ち込んでしまう事があったそうです。
結婚や出産についても、葛藤があったようです。
片方の胸でしかミルクを与えられない、だからこそ、残った方は守る。
そう強く語りましたが、それを考える事がとても辛いことだと打ち明けてくださいました、
子供が物心ついた時に、どう思われるのだろう、と考えると申しわけなく思うと。
こうして本来語りたくはない事を語ってくれたのは日本テレビ記者さんが同じ乳がん患者だったからだといいます。
”同じ痛みを分かちあえるから”
取材のみならず、プライベート的な旅行なども一緒にするようになり、多く語りあったそうです。
お風呂にも2人方で一緒に入り、記者さんが勇気づけました。
「あるものに気付けるといい気がする」
こう言いました。
2人が出会ってから4年が経過した時の取材の映像も紹介されました。
2014年に女性は結婚をし、翌年にはお子様が生まれたそうです。
自分が病と闘った姿を子供には伝えたいと女性は語りました。
他の人とママが違うと思っても、卑屈にならないで強く育ってほしい。
記者さんが言った通りの形になりました、あるものに気付けるといい、ということ。
切除していない方で、女性は授乳をしました。
女性の映像だけを観ていても、どこのママよりも輝かしいとすら思える、素敵な女性だと感じました。
取材する側だった記者さんの事にはそこまでは触れられていませんでしたが、同じくとても逞しく生きてゆく決意のある素敵な女性なのだと思いました。
簡単な事ではありません。
キャンサーギフトという言葉は確かに素敵かもしれない。
しかし、そんな言葉は綺麗事だ、と思う人も多いと思う、それで当然だとも思う。
「癌を治す効果的な治療薬に、希望を持つことがある」
という言葉を提唱しているお医者さんもいるそうです。
たしかに古くから”病は気から”などとも言われているように、心の持ちようというのは症状にも大きく左右してくるのだと僕も信じています。
”ないものを悲しむより、あるものに光を見る”
それがきっと苦しみに打ち勝つ力になり、その人の人生を変えてゆく。
病気に限らず、生きていて様々な困難に直面した時にも通ずる言葉であろう、と再確認しました。
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