2015年12月4日放送のバイキングでは『DNAから遺伝的に自分がかかりやすい病気がわかる』という時代になったとのことで、ジェネシスメディカルクリニック六本木の『斎藤糧三(さいとうりょうぞう)』先生が登場。
また、各科目の専門医の方も4名ほど登場で、総計5名のお医者さんがスタジオにずらりと(゚д゚)!
珍しい光景でした。
遺伝子検査で発症リスクが高い病気を徹底調査
その方法は、受ける側は唾液を採るだけでで済みます。
それを専門的に遺伝子検査をすることで病気発症リスクや身体的特徴などがわかるというのです。
身体的特徴とは、胸の大きさや記憶力などだそうです。
金曜レギュラーメンバー全員が遺伝子検査を受けたのですが、ある病気に5~6倍もの発症リスクを抱えている金曜レギュラーメンバーもいるとのことでした。。
こうした発症リスクを知る事で予防につなげる事が出来るので、そこが遺伝子検査の真の目的のようです(必ずその病気にかかる訳ではありません)。
ジーンライフ・ジェネシスで遺伝的身体検査が可能
病院に行く必要もなく、遺伝子検査キットなるものでいとも簡単に自分の遺伝的身体特徴がわかるというのです。
ジェネシスヘルスケア社の遺伝子キット『ジーンライフ・ジェネシス』
費用は29,800円(税抜き)だそうです、税込みだと32,780円。
【バイキングで登場していたタイプの物はコチラです!】
キットに入っている容器に0.5mlほど唾液を採取し、検査機関に送るだけでOKなのだそうです。
1ヶ月の検査期間を経て、肥満の傾向、胸の大きさ、がん、脳梗塞、糖尿病など実に様々な360項目もの身体的特徴を含めた遺伝情報が判明するそうです。
具体的な検査方法は、膨大な論文データの統計から結果を導きだしているそうです。
- 1.00倍⇒普通
- 1.01~1.49倍⇒少し注意
- 1.50倍以上⇒高リスク
といった感じに遺伝的発症リスクを数値化しているそうです。
金曜レギュラーメンバーの検査結果
まとめさせていただきました、これから遺伝的発症リスクを検査したい方への目安になりましたら幸いです。
聞き慣れた疾患名もあれば、なかなか聞いた事がないようなものまでやはり様々あるようです。
坂上忍さんの遺伝的に発症リスクが高い疾患
1ヶ月ほど前にすでに唾液の検査を金曜メンバーは済ませており、その結果が続々と発表されました。
まずは坂上忍さんですが、
疾患名 | 倍率 |
視神経脊髄炎 | 6.25 |
ユーイング肉腫 | 2.92 |
B型慢性肝炎 | 2.87 |
精巣がん | 2.57 |
歯周炎 | 2.53 |
と数値化されました。
視神経脊髄炎が6倍以上と高いものになっていました。
宮迫博之さんの遺伝的に発症リスクが高い疾患
疾患名 | 倍率 |
突発性膜性腎症 | 5.20 |
高トリグリセリド血症(脂質異常症) | 4.03 |
腎疾患 | 3.37 |
円形脱毛症 | 2.99 |
蛍原徹さんの遺伝的に発症リスクが高い疾患
疾患名 | 倍率 |
突発性膜性腎症 | 5.20 |
高トリグリセリド血症(脂質異常症) | 4.50 |
好酸球性食道炎 | 3.42 |
腎疾患 | 3.37 |
むずむず脚症候群 | 2.89 |
宮迫博之さんと上位のものがカブっていますが、生活環境などが似ているから、などということではありません(あくまで遺伝的検査ですので)。
日本人がかかりやすい病気であるから、という理由があるのだそうです。
むずむず脚症候群については、カフェインやアルコール、喫煙を避ける事が対策であったりするようですが、睡眠外来に行くのが最もまずは良いそうです。
渡辺えりさんの遺伝的に発症リスクが高い疾患
疾患名 | 倍率 |
大豆摂取量と肥満 | 5.00 |
リウマチ | 3.30 |
B型慢性肝炎 | 3.09 |
むずむず脚症候群 | 2.89 |
好中球細胞質抗体関連血管炎 | 2.86 |
『大豆の摂取量が少ないと肥満になってしまう体質』ということだそうです。
大豆のイソフラボンが不足すると太りやすいのだそうです。
土田晃之さんの遺伝的発症リスクが高い疾患
疾患名 | 倍率 |
突発性膜性腎症 | 5.20 |
糖尿病性網膜症 | 3.69 |
慢性骨髄性白血病 | 3.11 |
肺気腫 | 2.89 |
精巣がん | 2.57 |
茂木健一郎さんの遺伝的に発症リスクが高い疾患
疾患名 | 倍率 |
突発性膜性腎症 | 5.20 |
糖尿病性網膜症 | 3.69 |
リウマチ | 3.30 |
円形脱毛症 | 2.82 |
拡張型心筋症 | 2.21 |
土田晃之さんと茂木健一郎さんの上位2つが同じ結果になっていました。
5倍を超えるものに関しては、検診で早期発見が分かる場合がほとんどなので検診をすると良いとのことでした。
鈴木奈々さんの遺伝的に発症リスクが高い疾患
疾患名 | 倍率 |
視神経脊髄炎 | 6.25 |
突発性肺線維症 | 4.45 |
糖尿病性網膜症 | 3.69 |
リウマチ | 3.16 |
慢性骨髄性白血病 | 3.11 |
突発性肺線維症は国がしている難病でもあるそうです。
肺に蜂の巣状の穴が開いた状態になってしまう疾患で、発症した人の20~30%で肺がんを合併する傾向にあるそうです。
鳥を飼う事でリスクが上がってしまうそうで、鈴木奈々さんは以前に鳥を飼っていたそうです。
ゲスト専門医の内科の大谷先生も鳥の研究をいたそうで、鳥の抗体が陽性になってしまったそうで、自宅から羽毛布団を排除したそうです。
胃がんの遺伝的発症リスク
茂木健一郎さんの遺伝的発症リスクはLOW、他のメンバーの遺伝的発症リスクもMIDDLEということで、いずれも低いかやや低い傾向にありました。
日本人の胃がんの原因となる重要なリスクとしてヘリコバクターピロリ菌が挙げられます。
まずはピロリ菌の除菌をする事が胃がんリスクを下げる事に直結するようです。
参考:ピロリ菌を減らすのに効果的な食材『ブロッコリースプラウト』に関する記事
最新がん治療
これまでのがん治療といえば『手術・放射線治療・抗がん剤治療』の三大治療が一般的ですが、昨今のがん治療では進化も遂げているようです。
免疫療法のニボルマブ
第4の治療が免疫療法なのだそうです。
人間の体では毎日がん細胞が発生していますが、健康体の場合は免疫細胞ががん細胞を攻撃する事でがんにならずに乗り越えています。
今までは免疫を強化する薬ばかりが開発されてきたのだそうです。
しかし、がん細胞には免疫細胞を止めるはたらきがあり、免疫細胞のパワーをアップさせても動きを止められてしまう事も多いようです。
そこで開発された薬が『ニボルマブ』というもの。
がん細胞が免疫細胞の動きを止めようとしても、ニボルマブがブロックして免疫細胞ががん細胞を倒すことを手助けしてくれるというものだそうです。
これまで手術や抗がん剤や放射線治療が効かなかった患者の2割~4割にニボルマブが効果を発揮すると認められているようです(保険は一部のがんに適応可能だそうです)。
ニボルマブ、聞いたことがありませんでしたが、今後もっとポピュラーになっていくのでしょうね(´・ω・`)
乳がん治療に期待がかかるナノマシン
2016年度にも医療現場に導入される事になりそうな『ナノマシン』
具体的には、乳がん治療において認可される可能性があるそうです。
東京工業大学資源科学研究所の高分子材料部門の西山伸宏教授がおっしゃるには、「ナノマシンとは薬を詰め込んだカプセルのことで、注射する事で直接がんに届く」というもの。
見た目は赤い粉なのですが、その粒子は1mmの5万分の1という、インフルエンザウイルスよりも小さいサイズ。
そのような小さいサイズの中に抗がん剤を入れて、がん細胞に直接薬を効かせるというものだそうです。
通常の抗がん剤治療では、正常で健康な細胞にまでも入ってしまうそうですが、ナノマシンは大きさをがん細胞にだけ入るサイズに揃えているという事が革新的な事のようです。
つまり、副作用がでなくなるという事ですね!
更に、将来的にはがんのみならず様々な病気への薬に応用できる事が可能になるといいます。
薬の効果が高いのにもかかわらず、副作用が強いがためになかなか使いにくい場合が現状では多いとのことでした。
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