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ミヤネ屋で特集されたジェネリック医薬品に関してまとめてみました

2015年7月15日放送のミヤネ屋。

特集されたのは『今さら聞けない薬のQ&A』

CMなどもよく見聞きする”ジェネリック医薬品”ですが、詳しく紹介されておりましたので、まとめて記事にさせていただきました_(._.)_

ジェネリックって、言葉だけは知ってるけど、内容がよくわからない…という人も多いかもしれません。

そんなわけで、ほんの少しでもお役に立てれば幸いです(๑•̀ㅂ•́)و✧

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ジェネリック医薬品とはなにか

ジェネリック医薬品、まずジェネリック(Generic)とは「一般的な」というニュアンスの意味合いも持つ単語のようです。

「一般的な薬…?」

直訳すると、むしろ市販薬をイメージしてしまいそうですが、もちろんそうではありません。
やはりジェネリック医薬品というものも薬剤師の処方なくしては服用不可能な薬であります。

医薬品というものは2種類あって、片方は病院(医師)から処方される薬。
もう一方は薬局薬店で買えるものなどです。

この、医師から処方される薬が更に2種類に別れるという事になります。
先発医薬品とジェネリック医薬品(後発医薬品)です。

先発医薬品、というくらいですから、これまでの国内には先発医薬品が主に処方されていたものと考えられます。

では、ジェネリック医薬品とは具体的にはどのような成分なのでしょうか。
それは、

「先発医薬品と同じ有効成分で作られており、法律に基づく厳しい基準や規制をクリアした薬」

とされています。
ジェネリック医薬品、中には、先発医薬品とは異なる添加物が含まれている場合もあるそうです。

つまり、先発医薬品と同等の効果が期待出来得る薬=ジェネリック医薬品ということでしょう。
国民にとってもジェネリック医薬品のメリットはあります。
それはなんと言っても低価格である、ということです。
先発医薬品と比較すると3割~5割り程度安く設定されているそうです。

「安くてちゃんと効くなら、そんないいことはない!」
こんないいことはない、そう思えてきます。

下記のような表も紹介されていました。

  最高血中濃度 半減期 AUC
先発医薬品 16.5 2.7 42.8
A社ジェネリック医薬品 16.3 2.4 43.22
B社ジェネリック医薬品 6.62 1.46 18.57

あまりにも薬学の専門的な表でしたが…
薬の基礎は先発医薬品。
その、先発医薬品に近い数値のジェネリック医薬品のほうが、切り替えトラブルが少ない、とのことです。
これを薬剤師さんがしっかり選んで処方してくれる、ということのようです。

薬剤師さんは体内に薬が入ってからどのように作用するのか、というデータをもとに考えてゆくそうです。
ちなみに半減期とは薬の効能がピークになってから排出されてゆく時間、AUCとは体の中でどれだけの時間薬がとどまっているか、という数値(面積)の事だそうです…難しいですね(´・ω・`)

患者さん側も、先発医薬品に近いジェネリックを下さい、と言ってもいいそうですよ(勇気がいるとは思いますが…)。

ジェネリック医薬品でどれだけ安くなるか

目安ですが、紹介されていました。
医療費負担は3割のままおそらく変わることも今後は難しそうですし、せめて薬代だけでも安くなるのは病院にかかりやすくなるチャンスなので期待がもてそうな結果が出ています。

高血圧の場合

代表的な薬を一日一錠を一年間服用・医療費3割負担の場合、

先発医薬品 7,281円 年間差額⇒
5,945円
ジェネリック医薬品 1,335円

糖尿病の場合

代表的な薬を一日三錠を一年間服用・医療費3割負担の場合、

先発医薬品 12,548円 年間差額⇒
7,095円
ジェネリック医薬品 5,453円

つまり、複数の薬を服用している人や、長期服用が必要となった場合ほど薬代の負担額が安くなる、という事が言えそうです。
とはいえ、ただの風邪などでも1,000円程度の薬代をもし払っていた場合、ジェネリック医薬品だとワンコインで済むという事もあるのかもしれませんね。

ジェネリック医薬品が安い理由

明確な理由があります。
材質の差や、製造する際の設備の差、などといったものではありません。
最大の理由は”先発医薬品の特許期間が過ぎてから登場する”ということのようです。

先発医薬品の研究開発から発売、そして年数をかけて積み重ねる実績、安全・安定性。
この一連の工程の中でものすごく費用がかかるそうなのです。

しかし、ジェネリック医薬品は?というと、こうした安定性が確保されたからの開発になるので、その開発に要する期間も短く済み、それゆえに開発費も極端に低コストで済むという事だそうです。

  開発期間 開発費用
先発医薬品 約9~17年 約500億円~1500億円
ジェネリック医薬品 約3~5年 約1億円

このように、だいぶ極端に開発費用が少なく済んでいます。

安いだけじゃないジェネリック医薬品のメリット

まず、様々な病気に対応しているということのようです。
生活習慣病・薄毛治療薬・点眼薬、といったようにあらゆる病気のための薬があるのだそうです。

また、形や味、大きさ、使用感などを改良してゆくといった患者側からしても嬉しいメリットもあるようです。
これまで大きかった錠剤が小型化して飲みやすくなっていたり、飲み込みにくいカプセル型のものを、飲みやすい錠剤に変更(しかも水なしのものもあります)、苦味の強い錠剤を飲みやすくするために苦味のを抑えた味に改良したり、と様々な工夫(これもジェネリック医薬品の研究開発にあたるのでしょうね)があります。

ジェネリック医薬品の今後

政府は今後、2018年~2020年の間に普及率を80%にすべく、後押ししているようです。
その目的はずばり医療費の削減。
もし80%の普及率を達成すると、1.3兆円もの医療費削減につながるそうです!これは大きいですよね…少子高齢化なので、なおさらです。

ですが、現状は?というと、欧米に比べるとまだまだのようです。
とはいえ、日本にしては(?)よく頑張っている!と薬剤師の方がおっしゃっていましたが(´・ω・`)笑

ジェネリック医薬品シェア率としては、
アメリカ91%、ドイツ82%、イギリス73%、フランス62%(共に2010年の段階での統計)
日本は?というと、52%だそうです、2014年度の数値です。

これには、保険制度の違いもあるようです。
日本は国民皆保険であり、3割負担なのでジェネリック医薬品じゃないにしても、そこまでの高額な薬代にはならない、という認識。
この事が50%代にとどまっている理由かもしれません。
そして日本人はブランドイメージに影響される、という国民性もありそうです。

また、患者さん側のみならず、日本医師会の説明によると、

「病院の勤務医、開業医の約7割が『(ジェネリック医薬品は)品質について不安がある』と言っている」

というのです。
難しい問題ですねたしかに、100%の信用というものはどうしても得られにくいので、このような結果になっているのではないでしょうか。

ジェネリック医薬品製薬会社にも課題があるようです。
比較的小さい会社が多いジェネリック医薬品の製薬会社、そのため生産ラインが少なく品切れを起こしやすいという側面があるようです。
そのために、安定供給を続けるということに不安があるようです。

健康に関わる大事な事なので、今後も注目すべきジェネリック医薬品だな、と感じました。

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