2015年に『ダン藤村』さんと『ヒデちゃん』とのゴミ屋敷レポートという名物企画的なものが放送になったりしましたが、あまり笑えないような深刻なゴミ屋敷問題というものが日本全国にいくつも存在する現状です。
今回問題となり、ついに全国で初めてゴミ屋敷の片付けに対する行政代執行が実施されたのは京都市の50代男性の家です。
場所は京都市右京区。
行政代執行に至った経緯など
2015年に入り京都市ではこの弾性に対し124回もの注意や指導を繰り返すもののそれもむなしく、改善の見込みもないと判断し行政代執行でごみの強制撤去をついに決定した、とのことでした。
この男性の隣の住人の方が車いすを利用しているそうで、その車いすが通れなくなるほど道にゴミが積み上げてある状態。
しかし、隣の住人も自転車などを止めているのに自分だけが注意されるのは不公平であると声を荒らげ主張しておりました…。
また、住居2階部分のベランダにまで積み上げており、今にも崩れそうな状況。
このような状況に対し、近隣住民も当然「匂いや火災などがありそうで、怖い」と不安がる様子もインタビューされていました。
京都のごみ屋敷条例に基づき、ごみの撤去を開始
京都市では、個人の住宅などのごみを撤去できる『ごみ屋敷条例』を2015年の1月に施行。
この行政代執行を実際に行うのが2015年11月13日が日本全国でも初めてである、とのことです。
集合住宅なので市道ではなく、私道なるものもあり、「私道に物を置いて何が悪い!」という男性の主張でしたが、近隣住民に迷惑がかかる場合は条例にもとづき片付ける事が可能となった、とのことです。
実際にごみ撤去にあたった京都市役所の職員は17人。
住人の男性はそれを前にし、撤去されては困ると思われるもの(新聞など)を別個、袋などに入れてわけていました。
午前10時に正式に撤去が始まりました。
「市がやるのならしょうがない」と男性は諦め気味に、その様子を見ていました。
そしてやがて、自らもベランダに上がり整理を手伝い始めました。
およそ2時間で片付けが終了したようです、その後の様子を藤村レポーターが生レポートしました。
2時間で、私道は人が通れるようにすっきりとした感じとなっていました。
屋根までうずたかく積まれていたゴミもキレイになり、ベランダのゴミも片付いていました。
実際には若い職員5人で片付け、他の職員の方は警備などにあたる役割分担だったようです。
職員が丁寧に片付けていく様子を見た住人は、最初は反発もあったものの、自分も手伝おうという気持ちになったのだそうです。
そういったこともあり、2時間で終了したそうです。
しかし、外観上はキレイになったものの、家の中はまだまだゴミで溢れているとの事で、こちらの男性は実際には寝起きは家ではしていないとのこと…。
余程の場合は家の中も行政代執行で撤去可能なのだそうですが、今回は外部のみの片付けとなり、家の中までには手が及ばなかったようです。
このごみ屋敷条例は『人に寄り添うもの』というものだそうで、話し合いが基本との事です。
ごみの行方は?
撤去であり処分とは違うので、市に一旦保管されるそうです。
そこで、必要なものと不必要なものとを番号の打った袋で管理し、1つ1つ仕分けてゆくのだそうですが…その仕分けも市の職員が行います、最終的には本人確認もあるとのことでした。
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