2017年2月23日放送のミヤネ屋では高血圧の新薬の特集がありました!

日本では1000万人が高血圧のお悩みを抱えているのだそうです。

そんな言わば国民病とも言える高血圧ですが、なんと、注射一回のワクチンで数年間は高血圧に対する効果が期待出来るという新薬が開発されたのだそうです(゚∀゚)

2017年2月23日放送のミヤネ屋では、高血圧ワクチンの開発者、大阪大学大学院教授の森下竜一さんがスタジオに出演し、生解説もなさっておりました。

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高血圧ワクチンが開発されました!高血圧について紐解いていきます

高血圧は自覚症状がないままに放っておけば、心臓病や脳梗塞などの合併症を引き起こすリスクもあるのだそうです、これをサイレントキラーと呼ぶようです。

高血圧とは?

常に最高血圧が140mmHg以上、あるいは、最低血圧が90mmHg以上、このいずれかに引っかかりますとそれはもう高血圧ということになるのだそうです。

最高血圧とは血管が収縮した状態、最低血圧とは拡がった状態のことです。

最低血圧が高いほうが心筋梗塞になりやすいと言われておりますが、もちろん最高血圧が高いのも体には悪影響です。

ホースで例えるとジャーっと水を出している状態や、指先などでホースをキュッとしぼるようにして水を出している状態が高血圧の状態である、というイメージですね。

3人に1人が高血圧

2014年の厚労省の患者調査によると、男性で445万人、女性で568万人、つまり1011万人が高血圧の状態であるのだそうです。

しかし、実際は3人に1人が高血圧なのでは?という予測もあり、実質4000万人程度は高血圧状態の国民がいるのではないか?と言われているようです。

高血圧の種類

二次性高血圧

腎臓、心臓、血管内分泌系の異常、薬の副作用など、こういったことが原因で高血圧になる場合があるのですが、治療により血圧は正常値に戻すことも可能だそうです。

病気が原因で1割程度の方が高血圧になってしまう、これが二次性高血圧と呼ばれるものだそうです。

本態性高血圧

高血圧=生活習慣病?という認識の方も多いことと思われますが、実は高血圧患者さんのうちの9割はこちらの本態性高血圧という状態なのだそうです、つまり、原因不明の高血圧ということです。

塩分の過剰摂取や食べ過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、ストレスや運動不足、など、原因は様々考えられはしますが、実はどれもこれも断定は出来ないのだそうです。

体質や遺伝が関係していると言えそうです。

痩せているから安心、無縁、ということでもないようです。

高血圧を放っておくとどうなる?

高血圧はほぼ自覚症状がないままに、様々な合併症が懸念されます。

まずは心臓病です、心筋梗塞や狭心症などが挙げられます。

高い圧力で心臓に負担がかかりますので、心臓肥大になり、このような合併症につながる恐れがあるということのようです。

さらには脳卒中や腎臓の病気、血管そのものの病気など、実に様々なリスクを抱えています。

年間の死亡者数を見ても、高血圧症で亡くなる方は6726人で、心臓病で亡くなる方は17万3833人にものぼるのだそうです。

つづいて、脳卒中で11万1973人、腎不全では2万4560人、大動脈瘤及び解離では1万6887人となっています。

関連する合併症により亡くなる人の方が多いということがわかります。

血圧測定のタイミングは?

血圧は1日の中で10や20は動くこともあるので、計測するタイミングは起きてからすぐ、など、決められた時間に行う習慣がベストなのだそうです。

高血圧の治療

降圧剤中心の薬物療法が主流であり、毎日の服用が必要になります。

主治医の指導のもと、副作用の少ない薬の処方を頼むしかほかにはないのが現状のようです。

高血圧ワクチンという新たな治療法が期待される!

ここからが本題と言えます!

森下竜一教授の研究チームが2016年の9月にアメリカで開発をし、2017年1月には日本で特許も取得したワクチンが誕生しました!

高血圧ワクチンを投与したラットの実験成果も出ているようです。

人の血管にはアンジオテンシンⅡという物質があり、流れていく中で血管の内側に付着し、それにより血管を収縮させる作用があるのだそうです、つまり、これが増えていくと血圧も上がるという原理のようです。

降圧剤では、アンジオテンシンⅡが血管内側に付着するのをブロックする働きがあったり、アンジオテンシンⅡ自体をあまり作らないようにする作用があったりして便利なのですが、毎日欠かさず服用せねばならないというストレスが避けられません。

森下竜一教授の高血圧ワクチンの作用

注射で血管内に入り込むと、血管内に流れるリンパ球の一種に「アンジオテンシンⅡは悪者だぞ!」と働きかける司令が出ます。

人間の体は体内に悪いものが入り込むと抗体が出来ます、アンジオテンシンⅡをやっつけるための抗体が生まれ、アンジオテンシンⅡそのものに勝つ体になる、という作用であるようです。

そしてワクチンなので、一度の注射で数年間は効果が持続する、という夢のようなワクチンです。

医療費自体も薬の毎日の服用よりも少なく済むメリットもあります。

高血圧ワクチンのデメリット

何種類もあるすべての降圧剤の代用にはならない、というのが現状のようです。

また、免疫システムが正常に機能しなくなり、体が自分の組織を攻撃するリスクがある、とのことでした(自己免疫疾患)。

難病になりやすいなどのリスクがあるのだそうですが、ラットの実験ではそのような異常はなかったということですが、人体への治験はまだまだこれからのようです。

今年の夏頃にオーストラリアで治験が3ヶ月程度開始され、日本で普及するには早くとも5~6年はかかる見込みだそうです。

 

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