2015年11月19日放送のNEWS ZERO(ニュースゼロ)。
主に、働く世代、20代や30代などのひきこもりの人が集まれるフリースペース的なひきこもりイベントが全国の様々な場所で開催されているとの特集がありました。
ひきこもりなのに、なぜ外出が出来る?なぜ人と話せる?というと、同じ境遇だと安心感があり、回りの目も気にならないのだといいます。
「ひきこもりは本人たちにしか絶対にわからない、やっぱりみんな外に出たい」
という声が聞こえてきました。
10年以上実家にひきこもっているという34歳男性に7ヶ月密着
実はこの弾性は9月2日のNEWS ZEROでも登場した事があります。
ハローワークの壁、といった特集だったのですが、以前記事を書かせていただいたことがあります。
参考:NEWS ZERO(ニュースゼロ)でひきこもり問題が特集されました
車の運転や図書館は時々出かけられる、というこの男性にNEWS ZEROでは7ヶ月も密着していたのだそうです。
この34歳の男性は2015年の2月にネットでひきこもりのイベントがある、という情報を知り、実際にどういったものなのか知りたい、という衝動に駆られたようです。
そして2015年6月、これまで会場に向かおうとしたものの引き返してしまった事もあったのだそうですが、同じ境遇の人たちと話してみたいという思いから意を決して参加したとのことでした。
場所は東京都新宿区のひきこもりフューチャーセッション『庵-IORI-』
120人ほどが集まっている様子が映し出されました。
その多くが働く世代であり、参加者数は年々増え続けているといいます。
こちらのイベントの目的は人とのつながり作る事を大きな目的とし、ひきこもり同士が意見を述べ合う、といった活動内容のようです。
みな、活き活きと本音で会話をしているように見えました。
34歳の男性は一度も発言することなく、メモを取りつづけていましたが、このイベントに密かに感銘を受けていたといいます。
自分よりも年上の人などもいたことなどもあり、自分も本音で話していいものなのか?とかんがえるうちにキッカケを掴んだそうで、その後のイベントには参加し続けているといいます。
そして徐々に輪に入る事も出来るようになり、10年ぶりに友人も出来たのだそうです。
2015年10月には5回目のイベント参加となり、ご自身の展望についてもプレゼンしておられました。
ヤフーみたいなポータルサイトのひきこもり版を作りたい、との事でした、これは以前9月の放送の時にもおっしゃっていたような内容だったと思われます。
このイベントに参加している人とも共同で、そのような情報サイトの立ち上げにも着手しておられるようです。
…サイト名などはわかりませんのでリンクも貼ることは出来ないのですがorz
手作りの名刺なども用意しており、非常に活発な様子が伺えました。
では、ハローワークは?というと、こういったイベントのような理解者の場ではないのでやはり行く怖さが残るといいます。
しかしこうしたキッカケを掴んだこの男性はいつか実社会ともつながりを持てるようになりたい、とおっしゃっていました。
イベント参加者の本音
聞かれてイヤな質問は単刀直入に、「お仕事なにされているんですか?」というものだそうです。
「自信がものすごく低いというか、自己肯定感がまるでない」
「家族で見る朝ドラがものすごくつらい」
などといったもので、周囲も大きく頷いているものばかりでした。
このようなイベントで、自分にも話す相手がいる、会ってくれる人がいる、と思うとまだ頑張ろうという気持ちになるといいます。
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