2016年10月17日放送のNEWS ZERO(ニュースゼロ)、櫻井翔キャスターのイチメン!では、天皇陛下の生前退位に関する特集がありました。
今回イチメン!で焦点をあてていたのは、
「なぜ生前退位が認められない現状にあるのか?」
ということについてでした。
生前退位について
そもそも、江戸時代までは天皇陛下の生前退位というものはわりと行われていたのだそうです。
実際、歴代124代の天皇のうち、58人は生前退位をしているのだそうです。
伊藤博文と皇室典範
現在の皇室典範では、生前退位を認めない記述があります。
明治時代に初めて作られた皇室典範、その原案には生前退位を認める場合もある記述があったのです。
しかし、明治20年(1887年)の3月20日に行われた『高輪会議』というものがありました。
これは、高輪にあった伊藤博文の別邸で行われた会議であり、皇室典範の見直しをするための会議だったようです。
その高輪会議にて、生前退位についての記述について『本条は削除すべし』と伊藤博文は迫ったそうで、ここから現在まで皇室典範では生前退位を認めない、ということになったようです。
なぜ生前退位を認めないとした?
室町幕府の南北朝時代を例にしたそうです、つまり強制的に天皇退位に追い込まれる自体を避けたいという思いが伊藤博文にはあったようです。
世界の生前退位
オランダでは2013年にベアトリクス女王が生前退位をし、子に王位継承をしています。
ベルギーでも2013年にアルベール2世、スペインではカルロス国王が2014年に生前退位をしています。
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