2015年11月3日放送のNEWS ZERO(ニュースゼロ)でのマイジェネレーション。
今年2015年、女子の走り幅跳びでただ1人リオオリンピックの参加標準記録を突破したとあるアスリートがいます。
高校までは全国レベルでの実績もなかったという22歳の遅咲き。
2016年のリオオリンピック候補として急浮上したその選手とは…?
甲斐好美(かいこのみ)さん、22歳の大学4年生
埼玉県川越市での練習風景を桐谷美玲さんがロケで訪れました。
わりとのどかな田園風景を走る甲斐さんがそこにはいました。
走り幅跳びの現役女子選手として日本人最高の記録の保持者です、その記録は6m84cm!
そんな甲斐さん、いや甲斐選手ですが、週に4日から5日くらいは田んぼの回りの道路で練習しているといいます。
甲斐選手は大学生ですが、大学内での所属ではなく、一般のクラブチームでの所属とのこと。
練習場がそんなに使えるわけでもないようで、困った末に田んぼ道での練習に辿り着いたのだといいます。
とはいえ、アスファルトなのでジャンプの練習はできません、なので、ひたすら走るのみです。
甲斐選手の成績は?
2年半前に走りのトレーニングを開始、そして2014年の6月では、女子走り幅跳びの日本選手権で3位という好成績をおさめました、わずか1年で、です(゚д゚)!
リオオリンピックの参加標準記録は6m70cmと規定されているのですが、甲斐選手はこの大会で6m70cmをマーク。
そして2015年の9月24日、新座市で行われた秋季記録大会では、ついに6m84cmという事故最高記録をマーク!
日本記録が6m86cmなので、あと2cmで新記録として塗り替えられることとなります。
一体、なぜこのように記録が伸びたのでしょうか…?
甲斐選手の競技場での練習風景も
月に数回しかないという陸上競技場での練習(川越運動公園陸上競技場)風景も放送されました。
そこでは、小学生の男子などと一緒に走る甲斐選手の姿がありました、所属する町のクラブチーム(子供から大人まで陸上好きな人々で構成されています)です。
記録保持者の甲斐選手も特別扱いなどはなく、一緒に砂場の整備などもしています。
競技場でしかできないジャンプの練習の様子も公開されました、豪快なジャンプです!
甲斐選手の目標とは?
ずばり、7mを目標にしていると断言しました!
7mというのは、世界の強豪の記録です、具体的にロンドンオリンピックでの記録を参考にすると、
- 7m12⇒金メダル
- 7m07⇒銀メダル
- 6m89⇒銅メダル
となります、つまり銅メダルまでは現時点で夢ではない!といった感じになっていますよね!
7mというのは桐谷美玲さんが歩くと10歩、駅のホームとホームの間の距離も7m程度、すごい距離です。
ちなみに高校時代の甲斐選手の走り幅跳びの記録は5m43cm、そこからわずか2年半で1m41cmも更新したことになります。
甲斐選手自身も、当然リオオリンピックを目指し、更にメダルも取るように頑張っていきたいと決意を表明していました。
甲斐選手が走り幅跳びで跳べる理由
「走りが速くなったから」と甲斐選手が語りました。
高校時代にはジャンプの練習ばかりで、走りのスピードに関しては意識していなかったといいます。
また、他のトレーニングとしてやり投げが出てきました。
やり投げで肩甲骨を大きく動かすコツをつかみ、走る時にも肩甲骨を大きく使えるようになるのだといいます、これはチーム独自の練習方法なのだそうです。
また、砲丸投げも登場しました、これは下半身を意識するコツをつかむ練習だそうで、走る時に下半身を意識して使えるようになるのだそうです。
アンダースローの両手投げですが、桐谷美玲さんの記録は5mなのに対し(甲斐選手も最初はこの程度だったようです)、15mもの距離を投げました!
このようなトレーニングで、脚の筋肉は大変立派なものです、立って普通にしているだけで硬いのです。
100m走のタイムは2年半前は14秒台だったのに対し、今ではなんと11秒台!
男子走り幅跳び日本記録保持者の森長正樹さんもインタビューに登場
甲斐選手は各関節の強さが別格に優れている、と分析しました。
日本の男子の選手でもここまでしっかりとした選手はあまり見たことがないそうです。
足首や膝の関節、これらの強さが、地面からの反発力をロスなく前に進む力に変えられるため、ジャンプの距離にもつながるのだそうです。
一方技術面ではまだまだ改善する余地がある部分も多いとのことで、記録を出す要素がまだまだあるとのことでした!
期待が高まりますね!
メダルを獲得して、チームのちびっ子たちに見せてあげたいのだそうです。
また、田んぼで練習をしていると、農家のおばあさんなどから声をかけられることも多いのだそうで、なんというか気負うことなく楽しんで練習している感じがとても伝わってきました。
リオオリンピックまでは今の環境を変えずに練習に励むのだそうです。
リオオリンピックまであと1年を切りましたし、走り幅跳びとはね…楽しみが増えましたねこれで、覚えておきたいものです(o・ω・o)
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