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NEWS ZEROで新型コロナウイルスに対するインタビューをした大曲貴夫さんのお言葉

新型コロナウイルスの猛威による、医療従事者の苦悩とはどういったものなのか。そんな特集が2020年4月7日のNEWS ZEROにて放送されていました。

『国立国際医療研究センター病院』の交際感染症センター長、という、権威中の権威とも言えそうな『大曲貴夫(おおまがりのりお)』さんという方が有働アナと対談するという形式で、インタビューが進められて行きました。大曲医師は、東京都に新型コロナウイルスの対策の助言を行っている方でもあり、小池都知事の会見時には同席していることもある方です。

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医療従事者の悲痛な叫びとは

医療従事者にエールを送ろう、という動きが日本だけではなく、世界中で広がりを見せていますが、実際の現場で起こっている状況とはどんなものなのか、語られました。

感染経路不明が目立つ現実と原因

そもそも具合が悪い状態の人で、話すのがやっとである、という状況にある人も多いということ、そして、人間なので、1週間も前のことは忘れてしまっている場合も多い、ということが挙げられました。

感染経路について明確にする仕事を引き受けているのは保健所であり、保健所は大変忙しい状況であることも伝えられました。それは、陽性患者の入院先を探すことだったり、病院でとった検体を調べるために各都道府県の健康安全研究センターに送る役割をも担っており、これらの業務をこなしつつ、患者への聞き取りもする、となるととんでもなく大変なことのようです。

体調不良でも受け入れが拒否される場合もある

新型コロナウイルスに限らず、救急医療を受けねばならない状態にある患者でも、「熱があるから新型コロナウイルスかも…」という枕詞がつくことによって、受け入れをためらってしまうというハードルの高さの問題が出てきてしまっています。

PCR検査を増やすべきなのか

PCRを実施して、なるべく多く確認したいという気持ちもわかるものの、検査をする際には職員が感染してしまうかもしれないというそれなりのハイリスクに晒されるという問題があるので、「正直どうなのかなぁ…」という本音を漏らしておられました(やりたくない、というわけではなく)。

検査については、適切なタイミングはいつなのかということや、検査にあたる職員の労力を最小化するためにはどうしたら良いのか、どのような検査法を使えば良いのか、という議論は必要ではないか、とのことでした。

軽症患者のホテルや施設での療養は大丈夫?

軽症な場合は、2週間もすればあとは快方に向かっていくことが多いということ、あるいは、そのようなことなく悪化した場合には放っておかれるわけではなく、高度な医療で診てもらえるという前提のものなので、安心して良いとのことでした。

収束について

「うーん難しい!」と本音をまず口にしておられました、、これがやはり現実のようです、医療に携わっていない一般と、同じ本音ということになりますね。。

ただ、自分自身という個人だったり、家族だったり、社会に与えてしまうつらく厳しい影響は減らせるのではないか、というお考えのようです。その具体案が「かからないこと」です。「またこれか…」と思われてしまうかもしれないけど、やはり3密を避けること、これが大切なのだとおっしゃっていました。多くの方が感染しなければ、流行も小さいままやがては終わっていくものだし、命を落としてしまう人の数も少なくしていくことは可能なはずだ、とおっしゃいました。

プロ中のプロがこのような見解なのですから、やはり今一度、多くの人がこの当たり前となった対策をしっかり確実に実行していくことが大切だし、そのことが『医療従事者へのエール』である、と考えてもよいのかもしれません。

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