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2016年6月2日放送のNEWS ZEROでは奨学金の返済に苦しむ働き盛りの人が17万人もいる現実が特集されていました

2016年6月2日放送のNEWS ZERO(ニュースゼロ)では、大学生の2人に1人は利用しているという奨学金についての特集がありました。

大変便利なものですが、大学卒業後にその奨学金の返済に追われ、貧困に苦しんでしまう働き盛りの人も大変多いのだそうです。

たしかに、30を超えても未だにボーナスの時に何万も持っていかれる…といったぼやきを耳にしたこともあります(´・ω・`)

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奨学金返済の現実の事例

3ヶ月以上、返済を滞納してしまっている人は17万人にものぼるのだそうで、この17万人というのは、返済している人のうちの5%に相当するそうです。

2年前に大学院を卒業し、地方公務員として働く27歳の男性がインタビューに応じておりました。

安定していそうな公務員ですが、かなりの返済額にもなり負債を抱えているといいます。

大学四年間で480万円、大学院の分で211万円の返済があるのだそうです。

月々35,031円を毎月返していくといいます、返し終えるのは、2034年の9月、つまり47歳になるまで返していくという事例になるようです。

公務員としての手取り額は現在18万円程度なのだそうで、暮らしはギリギリなのだといいます、家賃は42,000円なのだそうです。

職場にはお弁当を持参したりすることで節約、自宅ではカレーやシチューがほとんどなのだそうで、保存をし、水を足し、ルーも足し…という感じで凌いでいるのだといいます。

それでも、500円貯金で貯蓄もコツコツとしているのだといいます、将来なにかしらの資格を取得する時の資金として使えると良いだろう、というお考えのようです。

奨学金を受けざるを得なかった理由

ご家庭のことで、学費を捻出することが難しかったことが理由だったのだそうです。

しかし、社会福祉を学びたい夢は諦めることはせず、文部科学省が所管する日本学生支援機構の奨学金制度を利用することにしたのだといいます。

それで救われた現実はあるものの、それしかないということも現実だったそうです。

総計690万円程度の奨学金を利用したこちらの男性は、一部利子つきの奨学金であるがために、返還総額は750万円になってしまうのだそうです。

ベルサール新宿グランドの企業合同説明会の様子

就活中の大学生が詰めかけておりました。

奨学金を利用している場合には、卒業の7ヶ月後から返還が始まります。

こちらの合同説明会に来ていた大学生のインタビューでは、

「社会人になる前から大きな借金があるから、大変だと思う」

「40歳くらいまでは返し続けなければいけないので、しっかりお金を稼いで返せるか心配」

などの声がありました。

奨学金を滞納してしまった場合について

奨学金は滞納すると、延滞金が課されることとなります。

場合によっては給与や財産が差し押さえられる可能性もあるのだといいます。

返還期限猶予制度という救済制度もある

けがや病気や失業などをしてしまい、奨学金の返済が難しくなってしまった場合、どうすれば良いのでしょうか?

日本学生支援機構では救済制度も設けているようです。

返還期限猶予制度』なるものです、最長で10年間返還が猶予される、という制度のようです。

条件としては、年収300万円以下である、ということのようです。

返還期限猶予制度を利用している方のインタビュー

食品メーカーにて正社員として就職しておられる沖縄県の35歳の女性がインタビューに応じておりました。

奨学金の返済は相当にきつかったのだといいます、就職が決まったころすぐにご両親が離婚をしたのだそうで、お母様が病気がちであり、そんなお母様を支えつつ、さらに、2人の兄弟も支えながらの奨学金返済の日々だったのだそうです。

28歳の頃、生活があまりにも苦しくなってしまい、返還期限猶予制度の申請したそうです。

約5年間の返還停止期間中に兄弟お二人を無事に自立させることが出来たのだそうです。

しかし、今も不安が募る一方だといいます、『救われた』とは言いがたい現実があるようです。

就職して12年目になるのだそうですが、昇給などで手取り額が増えた、ということもなかったそうです(差引支給額140,345の文字が紹介されておりました)。

返還期限猶予の利用可能年数は残りあと5年程度であり、しかし、その5年後に手取り額が一気に跳ね上がるか、というとそのようなことも期待薄なのではないか、ということで、奨学金返済の不安はずっと残っていってしまうであろうとのことでした。

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